【終活日誌 2014年4月号】

~遠山玄秀 副住職編~お坊さんから聞いたちょっといい話


上行寺
遠山玄秀副住職
今月は「お坊さんから聴いたちょっといい話」というテーマで千葉県船橋市のお寺「上行寺」の遠山玄秀副住職からお話しをうかがいました。
私もこのお話しを聴き「そうなんだよな」ととても腑に落ちるところがあり、勉強になりました。
遠山僧侶ありがとうございます!
それではさっそくご紹介します。

「海からのお届け物~きずな~」

平成23年3月11日 午後2時46分
東北太平洋沖地震をきっかけに、未曾有の災害、東日本大震災が起こりました。
多くの方々が亡くなり、未だ多くの方々が避難されております。
この大震災で亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。

そんな、忘れることのできない東日本大震災から数ヶ月経った10月のある日、うちのお寺でこんな出来事がありました。

「ごめんください。こちらは日蓮宗のお寺さんですよね?」
穏やかな天気の午後、突然の来訪者でした。
「はい。そうですよ。」
私はこんなたずね方でお越しくださる方は少ないので、どうしたのだろう?と思いました。

「先ほど、三番瀬を散歩していたらこちらを拾ったのですけど・・・」
と、手に持っていた卒塔婆を見せてくださいました。
「これは日蓮宗の卒塔婆ですよね? もしかしたら、東日本大震災で東北地方から流れて来たものでしたら、その方にお届けできないでしょうか?」
「私はここに書いてある情報しかわからないのですが、お寺さんならもっとわかることもあるでしょうし、ネットワークを使ってわかるようでしたらお願いしたいのです。」

そう、その方は散歩しているときに、たまたま見つけた卒塔婆を届けてくださったのです。
もしかしたら、東北地方から流れて来たものではないのかということだけで…。
2010の流行語大賞ではNHKのドキュメンタリーをきっかけに問題視されてきた「無縁社会」という言葉がトップテンに入るなど、人と人とのつながりが希薄になってきていると言われている日本社会で。

今回の東日本大震災。
本当に多くの命が失われ、今なお多くの方々が苦しんでおります。
そのような大変なときだからこそ、人と人の絆が見直されています。
「今できることをしよう」東日本大震災発生当初から言われ続けている言葉です。
その言葉の元に、多くの方々は活動をしております。
被災地・被災者のために募金をされた方。
被災地に行き、ボランティア活動している方。
被災地から避難してきた方を援助している方。
多くの日本の方々が力をあわせています。
恐らく、東日本大震災が起こる前に、その方が散歩をしているときに卒塔婆を見つけたとしても、気にも留めなかったのではないだろうか。
まして、お寺に届けて元々の持ち主に届きますようにと願うことも。
私もボランティアで石巻市に行かせて頂きました。
そのときに感じたのは、人間の小ささでした。
実際に被災地を前にすると、人間はなんと小さいものなのだろうと感じてしまいます。
おそらく、被災者の方々はもっと感じていることだと思います。

先日このような言葉を聞きました。
「微力かもしれないけど、人は決して無力ではない。」
その通りだと思いました。一人一人の力は小さいかもしれないけれども、その小さな力を合わせることによって大きなことができる。
復興にはまだまだ時間がかかります。
ゆっくりかもしれませんが一歩一歩みんなで手を繋いで進んでいきましょう。

そして、最後になりますが、被災者の方々に少しでも多くの幸せが届くことを心よりお祈りしております。

遠山 玄秀

日蓮宗 上行寺副住職 遠山玄秀
 上行寺別院[http://jogyoji.or.jp/
住所:千葉県船橋市栄町1-5-15
TEL:047-433-0296 FAX:047-433-0446

プロフィール
1977年生まれ
僧侶として、亡くなられた方の供養と共に残された家族の心の癒しも大切だということで積極的に「グリーフサポート・グリーフケア」に取り組む。
また、僧侶だけでは出来ることは限られると、医療関係、士業関係、葬祭業等、色々な職業の方と連携をとり、個人の「人生(生・老・病・死)」に関わっている。

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