埋葬の方法~供養を大切に「お寺・お墓」~

お墓以外にも「埋葬」する方法がいくつかあります。
ここではその中のいくつかを紹介します。

最近、死んでもお墓には入りたくない、という方が増えてきました。
広大な、緑の多い霊園ではありますが、全く同じ形のお墓が数え切れないほど整然と並んでいるのを見ると、なんとなく、そんな気持ちになるのでしょうか。

具体的理由としては、死んだ後は「子供たちに迷惑をかけたくない」と言う親心だと思います
自分たちで完結できる方法を模索する人たちが増え、永代供養墓や合祀墓などを選択する人もいらっしゃいます。それではこれらを具体的にご説明します。

永代供養墓・合祀墓

永代供養墓の納骨方法は大きくふたつになります。

1.一定期間、納骨壇やロッカー形式などの納骨堂に供養するもの。その形態によって費用も違います。ただ、三十三回忌、五十回忌(一定期間)を過ぎれば合祀されるというシステムになっています。
※永代供養とは言いますが「永代ではない」場合が多いのでその点は確認してください

2.合祀(ごうし)と言い、お骨を骨壷から出して1ヵ所にまとめ供養し、「合祀墓」というひとつのお墓に入るもの。

下記の点にご注意ください。
1も2の場合も、合祀された時点で、やはり「父のお骨だけ取り出す」と言うことが物理的に不可能となりますので慎重に決めてください。
昨今では、この形態のお墓は都心から地方までかなり広範囲に及んでいます。

散骨、樹木葬、桜葬、海洋葬

散骨は一番歴史が古く「葬送の自由をすすめる会」と言う団体が始まりです。一定の地域にお骨を細かく砕いてまくという葬送法です。

1. 樹木葬

地上の樹木の周りに埋葬する方法。あるいは埋葬した場所に樹木を植林すると言う場合もあります。

そして、その樹木が桜なら「桜葬」と言われています。
ちなみに樹木葬は樹木葬専用の墓地に埋葬するため、法律にのっとった墓地となり、お骨もそのまま埋葬することができます。
 

2. 海洋葬

海に散骨することは「海洋葬」と言い、故石原裕次郎さんが話題となってから、生前海が好きだった方などを中心に、散骨をする方が、増えてきました。

ただし、樹木葬は手を合わせる場所があり、何かの際にはお墓のように「心のよりどころ」にもなりますが、海洋葬の場合、散骨の業者に頼むと、散骨した場所の海の地図をくれるところは多いですが、日本人の思想から考えると、「ここ」というところがはっきりせず、なんとなく「心のよりどころ」にならない可能性もありますので、よく考えてから判断されると良いと思います。  

そしてこれらの方法はあくまでも「撒く」行為であります。墓地埋葬に関する法律(墓埋法)では、墓地以外に、お骨は穴を掘って埋葬する、と言う行為は違法になりますので、散骨をご希望の場合、専門業者に相談をしてください。

最近では、「手元供養」という自宅で供養するという方法もあります。
小さなオシャレな骨壺型に入れる、ペンダント型、お骨をダイヤモンドにするなど多種多様です。

そして紹介したもの「ひとつ」を選ぶという方法、いくつかを組み合わせるなどいろいろな方法が考えられます。生前に自分の埋葬方法について考える 場合は、供養をしていく家族とよくよく相談して決めると良いと思います。また、「お骨」は何日までに埋葬しなくては(お墓に入れないと)という期間は法律 上ありませんので、今埋葬方法で悩んでいる方は、故人を尊厳しつつ残された家族でじっくり決めて頂ければと思います。

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